幕末乱れ咲〜もしも登場人物が携帯を持ったら〜


D土方歳三


土方さんがやって来た。
しかも、なんか怒ってる。


「怒ってる理由を教えてくれなきゃ何も言えないんだけど。」


私、何かしたかな?
記憶を辿ってみるけど、何か気に触る事をした覚えはない。喧嘩は会えば毎日だし。


強いて言うなら、昨日ブログに土方さんの事書いたくらい。でも、土方さんにブログ教えてないし・・・。


嫌な予感がする。


だって、土方さんが携帯を取り出して何か操作してるもん。


まさか・・・



「てめぇ、良いように人の事書きやがって!」


表示された画面には私のブログ。

昨日は土方さんと電話したんだけど、途中でいつもみたいに喧嘩しちゃって、イライラしてたからブログに書きなぐってしまった。


それを、ご本人様が見てしまったと。



「なんで私のブログ知ってんのよ!勝手に人のブログ見つけないでっ!」



「他の友達には教えて俺に教えないのがいけない。」



情報の漏れは友達からか・・・くそぅ。裏切り者め。



「土方さんに教えたら毎回何か文句言ってくるでしょ!だから教えたくなかったのに。」


土方さんは尚も目を三角にして怒っている。
人のブログ見たなんて、そっちの方が最低じゃないの!?


なんだか悲しくなってきた。
ブログは見られるは、怒られるはでもう最悪。


「私が怒ってる事、直接言ったらまた喧嘩しちゃうし・・・。喧嘩は嫌だから。」



「こんなとこに書くなら、直接言え。」

携帯をパタン。と、閉じて土方さんは言った。
心無しか少しだけ表情が和らいだ気がする。




「直接言ったら怒るじゃん。」


「怒らないように努力する。」


土方さんの目が優しい。これは、信じても良いのかな?



「だから、ブログは辞めろ。」


土方さんに知られたのにブログを続けるなんてできないし。



「それに、俺は知らなかったのに他の男がお前のブログを知ってたのは癪だ。」



ぼそり、呟いて土方さんはそっぽを向いた。
もしかして、それが怒ってた本当の理由?

そう聞くと、土方さんは「うるせぇ。」と言って、背中を向けてしまった。
でも、髪から覗く耳が真っ赤になっている。



「あ、図星なんだー。何何?ヤキモチ??」


ニヤニヤしながら土方さんの肩に頭をのせて寄りかかると、頭を大きな手で包まれて思いっきりぐしゃぐしゃに撫でられた。



「お前は余計な事言わないように努力しろ。」



「は?何それ?」







俺の事はあんなに酷く書いておいて他の男と仲良くコメントのやり取りなんてするんじゃねぇ。
今度見つけたらただじゃおかないからな。
ただ、一個だけ褒めてやるよ。俺の事をちゃんと「彼氏」って書いてあった事だけは。















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