落乱

□5話
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朝食を済ませた***は授業の準備の為に職員室に行った

職員室というものは何故か入室する事に多少の勇気を要する
扉の前で深呼吸をした
覚悟を決めて扉に手をかけた時だった

土「そんな所で固まってどうしたんだ***」
『わーっ!って土井先生!』
心底驚いたような表情の***
『驚かさないでくださいよ!』
土「お前が勝手に驚いたんだろうが!」

溜め息を一つ吐いた土井先生が入れと言わんばかりに扉を開ける

『失礼しまーす…』
控え目に中に入る
職員室内に他の先生は居なかった
もう授業が行われる教室までいっているのであろう


土「どうだ***、教員になった感想は」
『はい、とても楽しいです!』
不意に問われた事に子供の様な返答しか出なかった

土「そうか楽しいか、なら良かった」
そう言って***の頭を撫でる土井先生
昔もよく撫でてもらっていたなぁ
何だか嬉しくなり自然と笑みが零れた






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