短編

□願わくは
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一日の授業が終了した

雷三は委員会がある、と速足に図書室へ向かう



カラカラと図書室の扉を開けると、奥の机の方に人影が見えた

その人影は雷三が微かに思いをよせている同学年の***だった


見る限り寝ているらしい


「おーい、***ちゃん?」


声をかけてみるも起きる気配が無い


仕方ない、と一息ついて***の向かいに座った

影をつくっている長い睫毛
窓から差す夕日のせいで、ほんのり紅くみえる彼女の頬




願わくは

もう少し、このままで...









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