銀魂 短編小説

□夢心地
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その日は珍しく 遅くまでの依頼で 銀時は夜道を歩いていた。

久々に入った収入で 少し飲んでいこうかと 目の前の飲み屋に入っていったら 見覚えのある姿が目に入った。

すると 向こうも気づいたのか こちらを振り向いたとたん

「「げっ」」

どちらからかの唸り声が聞こえた。







今 銀時の隣にいるのは 真撰組で鬼の副長と恐れられる 土方十四郎 である。

さっきは 顔を見るなり嫌な顔をされたが
最初見たときにすでに2、3本の酒があったのだから 少し酔っていたのだろう。 銀時が隣に腰をおろしても 何も言わなかった。


最初はほとんど喋ってなかったが 銀時にも酒がはいり 次第に話が盛り上がり今は 真撰組のことや万事屋の愚痴などを互いに言い合っている。

「まったくぅ そーごの奴 今日も街ンなか破壊しやがってぇ〜」

ふと見ると 土方の方はかなり酔いがまわってるようだ。 呂律がまわらなくなっている。
この話も何回目だろうか。


(まぁ 俺がくる前から飲んでたからな。もともと酒には弱そうだし...)

一方の銀時は 土方よりも飲んでないので 酔ってはいるが 土方ほどではない。


(に しても...)

「そんでよぉ〜 こんどーさんが まぁた すとーかーして まちのしみんから...〜」

(これは どうよι?)


土方は飲み過ぎたのか もう 潰れそうだ

言葉が全部平仮名だし 呂律もまわらず 目はトロンとして 今にも眠りそうだ。


「...スー...」

(って 寝てるし...
というより)


今 銀時の目の前には土方がいる。
しかも 酔ってるせいか顔は赤く 着流しは肩が見えそうなぐらいはだけている。

(これは...どうしようか)



もともと 銀時は土方に対して ある程度の好意をもっている。

その土方が今


「...っン」


無防備な姿で寝ているのだ。




「あれ そこの兄ちゃん寝ちまったのかぃ?」

どうしようかと 銀時が悩んでいると 親父が声をかけてきた。

「もう こんな時間だし あんた つれてってくれないか?」


見れば 客は銀時達二人でだけである。 それにもう店じまいする時間だ。


( 仕方ない つれてくか)

「親父 勘定」

「はいよ そこの兄ちゃんの分もね」


そう言われて 土方の分も払った銀時だが 何分土方の方が飲んでいる。
しぶしぶ今日の収入を全部使い 銀時は土方を連れて店をでた。


(さて どこにつれてくか...)


距離は真撰組の屯所の方が近いが こんな時間だ まず 門は開いてないだろう。

(それに 俺が連れてったら 沖田君がいろいろと面倒だからな〜)


銀時は頭をポリポリと掻いた。


(やっぱ 俺ん家か)


土方を担ぎながら 銀時は万事屋に向かった。
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