銀魂 短編小説

□夢心地
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「ふぅ よいしょっと」


やっと 万事屋に着いた銀時は 土方をソファーにおろした。

幸い 神楽は新八の家に行っていて 今はいない。




(さて どうすっかな...)


もともと銀時には 土方に何かしようなどという考えは さらさらない。

(まぁ何かして その後嫌われる方が嫌だし...)


とりあえず銀時は向かいのソファーに座った。



改めて 土方をまじまじとみつめる。


(まつ毛 長いなぁ)


土方は元から整った顔をしている。
まつ毛は長く 鼻筋も通っており 口は薄紅色で肉が薄い。
さらに 酒のせいでほのかにかおが赤く 着流しからは 土方の白い首筋と肌がみえる。


(これが 鬼の副長と恐れられる 土方十四郎なんてねぇ)



銀時はため息をついた


(ほんと)




「綺麗な顔」







ふと 銀時は立ち上がり 土方に近づいた。

そっと手を伸ばし 額についた前髪を払う


「...んぅ...」


少し土方が身動ぎした。
起こしてしまったかと 一瞬手を引っ込めたが
また スースーと寝息をたてはじめた。


ほっとした銀時はまた土方に手を伸ばし頬をなでてみた。

土方は安心したように眠っている




(...限界きそうだなぁ)








すると銀時は土方に顔を近づけ












「好きだよ 土方」












そのまま 額に口付けた。



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