銀魂 短編小説

□夢心地
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「......ここは...?」



窓から入ってきた光で 土方は目が覚めた。



「......え?」



ふと見ると そばには銀時が眠っている。


辺りを見回すと 万事屋だということが分かった。





(昨日は 確か飲み屋でこいつと一緒になって、それから俺 寝ちまったんだっけ...?)



酔っていた 土方の記憶はひどく曖昧だ。



(...そっか こいつがここまで運んでくれたのか)





土方は銀時に目を向けた。
銀時はスヤスヤと寝ている。

銀時の髪に光が反射してキラキラ光っている。

それが 少し綺麗で思わず土方は手を伸ばした。



(やわらかい)




銀時の髪をさわりながら土方は ふと 何かを思い出した。




(なんか 昨日の夢で こんな風に髪を触られた気が......?)




土方は銀時をじっと見てみた。



(で それから...)




思い出したとたん 土方の顔が赤くなった。


土方は手で顔を隠すようにして そこから立ち上がった。





「///...ッ夢だよな?」




そうだ あれは夢だったんだと 自分に言い聞かせ、急いで出ようとした。







ドアから出ようとしたら急に土方は立ち止まった。

そして











「俺も 好きだよ」







小さな声で 土方は言い 出ていった。















――あれがもし夢ならば これもきっと あいつの夢になる
だから もう少しだけ夢を見続けてみよう――――






終わり
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