銀魂 短編小説
□俺がなめてんのは土方さんだけでさァ
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「 ふぅ 」
沖田はいま 公園のベンチに座っている。
あの後も沖田が 暑いアツい 騒いでたら
『はぁ、おい総悟 そこで待ってろ』
と 沖田を置いて何処かに行ってしまったのだ。
(そんな 怒るようなことしたかねぃ)
さっきの会話など微塵も覚えてない沖田だった。
(にしても、何処いったんですかねィ)
すると 土方が戻ってきた。
手には何か持っている。
「 ほらよ 」
土方は沖田にそれを差し出した。
見れば それは1本の棒アイス
「どうしたんですかィ?それ」
「・・・いや かなりアツそうにしてたから ちょっと、 買ってみただけだ」
そう言う土方の顔が少し赤いのは 恥ずかしさからだろうか。
(まったくこの人は)
沖田は 立ち上がって土方に近付いた
「はぁ、土方さん、 俺ぁ棒アイスよりチューパットの方が好きって知らなかったんですかィ」
「うιそれは「それに」」
言うと 土方の耳元で
「俺が舐めてぇのは 土方さんだけでさァ」
囁いて 土方の耳をペロッと舐めた。
「〜〜〜〜/////ッ//〜〜〜」
「あれ どうしたんでィ 顔が真っ赤ですぜィ」
「・・・そぅごぉぉぉおお!!!////」
「これは 逃げたほうがよさそうですねィ」
「お前は 昼間から何してんじゃァァアア
!」
(あんな 顔真っ赤にして、よっぽど恥ずかしかったんですかねィ)
逃げながら 沖田は思う。
(でも ま、久しぶりにあんな土方さんが見れたんだから)
「暑い日も案外悪くねぇや」
後ろで土方の怒号を聞きながら 沖田はいつものように逃げるのだった。
おわり。