銀魂 短編小説

□正しいマフラーの使い方
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数日後―――――・・・・


「...寒い」


「そうですねぃ (そのまま凍死しろ土方コノヤロー)」

「オイ、カッコん中駄々漏れだぞ」


「そうですかぃ? じゃ
そのまま、寒さに凍えて凍死しやがれ土方コノヤロー」


「カッコ外せばいいって問題じゃねえええ!!
そして、さっきより酷くなってんだろーがぁぁぁあああ!!!」




いつもいつも怒鳴ってて、よく飽きないなぁなんて思いながら、俺は、いつもの見回りをしている。
大抵、見回りなんかはいつもサボっているけど、何となく今日はそういう気分じゃなかったから、土方さんと一緒に、町内を見回ってる。


俺は、隣にいる土方さんを見てみた。
いつも通りに、隊服をきっちり着こなして、端正な顔をしながら、瞳孔を開きっぱなしで歩く土方さん。
真撰組、鬼の副長の顔だ。


「...んだよ」


土方さんの顔を見てたら、俺の視線に気付いたのか、怪訝な顔をされた。


「別に、さっさと死なないかなぁと思ってただけでさぁ」。


ニヤリと、いつも通り、人を見下すように言った俺の言葉に、土方さんはさらに眉間にシワをよせた。

「テメェはいつもいつも...」

そして、盛大に溜め息をつかれた。







「...寒いですねぃ」


今日は、かなり冷え込んでる。
隊服だけじゃ、この寒さは防げないのか、時折吹き付ける冷たい風が、さらに体温を奪ってく。

実際、俺や土方さんの吐く息は白く、土方さんは鼻が若干赤くなっていた。
そういう俺も、手がかじかんで、上手く力が入らない。試しに手を擦ってみても、あまり効果はないのか、手の冷たさは抜けなかった。

「土方さん、寒いんですけど、どうにかしてくれませんかねぃ?」

「俺だって、さみーんだよ。
ちったぁ我慢しろ。」

「だからってこの寒さは異常でぃ。どっか暖かいとこにいきませんかぃ?」

そう言うと土方さんは、少し考える素振りした。
なんだかんだで、土方さんもかなり寒いのだ。じゃなかったら、いつもの土方さんは鼻を赤くしたりしない。
案の定、

「そうだな、休憩がてらどっかで少し休むか。」


と、すんなりと俺の提案を受け入れてくれた。


「じゃ、せっかくなんで、あそこで休みましょう。」


俺は、近くに見えていたデパートに向かった。







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