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□Alice in monochrome world
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朝っぱらの女王の城は大騒ぎだ。
何故かというと、森で拾ってきた双子が女王の朝飯を作る手伝いをしているからだ。
「うあああああああああ!!!!!!ダムッッ!!!!!!!材料を喰うなああああ!!!!!!!!」
シャキシャキと音がするぐらい、ディーの隣では新鮮な野菜を食べるダムが居た。野菜が入っているお皿を抱えながら続々と平らげている。
いつものことなのだが、いい加減やめてもらわないと食材が偏ってしまう。
「ん?はんのことはかわからはいな(何のことだかわからないな)」
「口に物を入れたまま喋るなあああああ!!!!!!」
ディーはダムの胸倉をつかんで揺さぶる。
のにかかわらずダムは何のお構いもなしに野菜を食べ続けていた。
パンッパンッ
双子の面倒を見ている、アリスの案内役の様な仕事もしていた、チェシャ猫が手を叩く。
派手な格好をしているおかげでかなり存在感があった。