□Alice in monochrome world
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「ジャック…何をしておるのだ…?」

 女王はジャックが三月兎の頭を優しそうに撫でているところに遭遇してしまった。
 それはもう優しそうに、切なそうに。

 見ているこっちが恥ずかしくなるぐらい、お似合いだった。




「あっはっはっはっはっはっ!!!!!ジャックーっ!!!三月兎のことが好きだったのかっ!!!邪魔しちゃ悪いなっ…………ばいばい…っ」





 それだけ言うと、女王は走って行ってしまう。
 少ししか見えなかったが、涙も零していただろう。


 大好きな大好きな、不思議の国一大好きな、ジャックには好きな人がいて、密会してるところなんて、見てしまうなんて。


 耐えられるわけ、なかった。
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