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□嘘吐きに看病
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朝。
窓から優しく太陽の光が差し込んできているが、まだ肌寒い。
当然のことだ。
現在晴也と桜は服という要らないものを取っ払った姿、
全裸だった。
【嘘吐きに看病】
桜はまだ目覚めていない晴也の細身だが、しっかり筋肉がついている腹筋やら二の腕やらを触っている。
本当に綺麗な体だった。
「…ねぇ桜、」
「はぃいいぃい!?」
晴也が桜の事を“師匠”と呼ばない時は明らかになにかあった。大概。
「どうしたのかな、なんなのかな、晴也くん、どうしたのかな?!」
あからさまに驚きを隠さないことにする。
「だるい。」
…!?
頭の中にはハテナ達が踊り狂いそうだったが、気にしない。
何も身に纏っていないまま、晴也の上半身に体を乗せる。
直に体温が伝わり、共に心音も聞こえた。
コツンと軽く、額を合わせる。