□短編
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音宮高校二年D組は今日も平和だ。













何が平和だって?










ふふっ♪




さぁー・・・何だろうねぇ。







ところでさ・・・・



























今日も巡る、ぐるぐる廻る。







世界は彼を中心にして今日も廻る。










―――彼、「神崎晴也」の周りを。













成績優秀、顔もなかなか。




そんな彼の周りにはいつも女子が沢山。




その集まりの中にも私はいた。







近くて遠い、それでいいんだ。







私、桐沢夏希は







普通では知りえない彼の情報を持っているからだ。



















二ヶ月前。







適当にPCをいじっていたら




偶然見つけてしまったのだ。




学校の噂などを流す裏サイトを。










そこで




神崎君の情報を沢山持っている




「アリス」に出会えた。同学年らしい。










彼女は

そのほかにも




テストの出やすいとこを的確に予想して




見事当てた。










おかげで今の安定した点数が取れている。










アリスに聞いたことによると







「髪の毛が長くて最近黒いアクセサリーをつけた子」の事が




好きらしい。













・・・!




適当に髪の毛長いし、最近黒いネックレスつけ始めたよ?
















もしかしてー・・・・?































そのことが気になって







アリスに明日神崎君を呼び出してもらった。


































次の日。










学校の裏に行くと彼が居た。













いつもいつも遠くで見ていた彼が。
















ちょっと怖かった。足がすくんだ。
















でも気持ちを伝えた。



















「好きです、付き合ってくださいっ!!」

























あまりにも恥ずかしかったので
















目線は自然と地面へと向いた。






















ゆっくり顔を上げるとー






















彼は笑っていた。
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