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□Alice in monochrome world
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「ほな、早くせんと女王がまたおk「飯はまだかぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!!!わらわは腹が減ったぞ!!!!さっさと持ってこないと首を刎ねるぞ!!!」
…どうやら女王の空腹は頂点に達したらしい。
長細いダイニングルームに座っていると思われる女王の絶叫やらなんやらがここまで届くとは…
チェシャ猫も溜息を吐いた。
「…さっさとしいや、わしがその間女王をなだめておくわ…………これ以上食材喰ったら外で寝てもらうからな、二人とも」
チェシャ猫は満面の笑みで言う。
それとは反対に、双子は空気が悪くなったかのように呼吸の音が静かになった。
チェシャ猫と女王の言うことだけは聞くらしい。
双子は作業を再開させた。
―――パタンッ
チェシャ猫は大きなキッチンから出て、女王の居る場所へ歩いて行った。
それにしても。