3
□京都旅行 前
2ページ/10ページ
「和っぽいよねーっ!!ホント日本らしいなぁ!」
京都の街並みを見ながら言う。
東京のような背が高い建物がなかった。
本当に古来の日本らしい場所である。
「んだよなぁ八つ橋マジうめぇ」
ふと横を見るともうすでに
八つ橋、もといおたべを口に運んでいた。
「ちょ、何買ってんのよ!!!」
話も聞かずにのうのうと…
うぅ…食べたい…!
「あたしにも、くれないかな?…なんて」
ようやくこっちに顔を向けてくれたのだが
手元の箱にはもう一つも入ってないじゃない。
最後の一つは彼の口の先。
ちょこんと咥えられていた。
「んーー、ん。」