□嘘吐キノ戦国
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入口から優しくて元気な声が聞こえた。
此処の団子屋で一緒に働いている雛姫の声だった。
雛に、姫。
女の子らしいその名前から想像できるように、雛姫自身はものすごく可愛い子だった。
守ってあげたくなるような、そんな感じの。

「お客さん、凄く顔が整ってて素敵な方よ!本当にここはいろんな発見ができるのね、来てよかったわっあ、これ持っていって!!」

雛姫は最近ここに来たばっからしく、毎日の少しずつ増えていく発見に心を躍らせていたようだ。

雛姫からお盆を受け取る。なにやらお客さんは超甘党らしい。色とりどりのお団子や饅頭が沢山だった。


「格好いいそのお客さんの注文ねっ♪持っていって!!」

「は、はーい」

ちょっとの会話をして雛姫は他の接客にまわっていた。

桜は入り口に一番近い長椅子に座っているその人の所へ向かった。



     
   

  
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