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□ある2人の話
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俺達は会えないんだから。
ギシッ
桜が寝ているベットに、ゆっくり乗る。
起こさないように、したつもりだったのにどうやら気づいてしまったらしい。
「…それぐらいわかるよ…」
とろんとした瞳と目があった。
良く見たらその瞳は真っ赤に染まっていた。
「どんだけ泣いてたのさ…」
桜は求めるように手を優しく広げている。
勿論拒否する理由もなく返すように抱きしめた。
一年ぶりの抱擁だった。
「…ッふぇ…晴也ぁ…はるやぁ…」
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