□短編
2ページ/2ページ










「ごめんね、今そーゆーの興味ない」













・・・・え?










彼の口から聞えたのは拒絶の言葉。










「え、でも、・・・・・・・・好きな人居るってー・・・」










おどおどしながらも聞いてみた。













だってあの、アリスの言ってることは全部本当なはず!







だから大丈夫!













「−・・・ぷ。

やっぱひっかっかっちゃうかぁー・・・







アレはデマ。










どれだけ人が情報で惑わせられるか、




一回やってみたかったんだよねぇ。










お つ か れ さ ん。







じゃあね。」
















くるっと後を向いて彼は去ってしまう。
















嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッ!!!!










そんなわけないそんなの嘘だ!!







近くにあった石を持ち、













私はー・・・







狂ったように彼へ、振り上げた。














































ワタシガスベテカエテアゲル。





































倒れこんだ彼に近づく。







が。










「きゃあああああああ!!!!」



















悲鳴?







その、一つの悲鳴で




まるで待機していたのかというぐらい




人が集まってきた。













「なにやってんだよ!!」




「ねたむのもいい加減にしろよ!!!」







「お前死ねよ」







いっせいに湧き上がった怒声に罵声。










そこに一人の男子の声。













「カンニングしてんじゃねーよ!!」










え?




「みんな知ってんだよ?

あんたが先生に色目使って出るとこ教えてもらってるところ!」










嘘!違う!!







「違うよ!!教えてもらったんだよ!!」







そんなこと周りは信じてくれなかった。










信じるはずもなかったのだ。










そして、無理矢理見せられた。




























“桐沢夏希は色目使ってテストカンニング中です★”































もちろん、「アリス」の書き込みだった。



























「ふう。」










晴也はあの時ー・・・・・







石で殴られてはいなかった。



















ここまで“予想していたから”ギリギリで避けていたのだ。




倒れた振りまでした。
















現在屋上に居る。













「やっぱー・・・




面白いなぁ。










人間って。













これからも楽しませてくれよ?













あーあ。







またやっちゃったよー・・・







人の人生狂わせちゃった。













・・・騙されるほうが悪いに決まってるよねぇ。










あと、桐沢はー・・・先生に呼ばれてお説教って感じかな♪







少し脅せば教えてくれるのにねぇ。










まぁいいや。










楽しかったよ。










せいぜい、いじめられないようにがんばってね。」

























今日も巡る、ぐるぐる廻る。







世界はオレを中心にして今日も廻す。










―――オレ、「神崎晴也」の周りを。














今日も平和だ。

















何が平和だって?










ふふっ♪




さぁー・・・何だろうねぇ。







ところでさ・・・・






















R−18って何?美味しいの?
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ