乾いた涙
□Black Coffee
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とにかく苦い
ブラックコーヒー
理不尽な社会を
独特な匂いで
かき混ぜる
子供な私には
まだ少しキツくて
思わず、
むせかえりそうになる
それでも
飲み込もうする気持ちは
どこから来るのだろう
少しずつ
少しずつ飲んでゆく
だんだんと減っていくカップの中
私の命もこんな風に
少しずつゆっくりと
減っているのだろう
それでも
生きようとする気持ちは
どこから来るのだろう
まるで、
一杯のコーヒーのように
確実に終わりが見えている
永遠なんて信じれない
永遠なんて見えない
それでもなお
私はもがき続ける
底が見えてしまうまで
ずっとずっと
もがき続ける
(じっくり味わって飲み干して)
.