Web拍手小説置き場
□ヒュウアヤ―大晦日―
1ページ/2ページ
12月31日―大晦日―
今日は、お偉い方で忘年会が催されていた……
無論アヤナミも呼ばれ、出かけていた…
ブラックホークメンバーはというと…
前の日までには仕事を片付け、各自自室でのんびりくつろいでいた…
―ヒュウガ自室―
「年の最後ぐらい、アヤたんと二人っきりで過ごしたかったなぁ―…」
ベッドの上で大の字になりながらそう呟くヒュウガ
時刻はまだ夜の7時…
―忘年会会場―
「………」
アヤナミはミロク理事長の傍についていた…
「アヤナミ君、今日ぐらい仕事を忘れて呑みたまえ」
ミロクは微笑みながらアヤナミに言う…
「はい……」
人混みが嫌いなアヤナミは、今すぐでもここから出たい気持ちを抑え、そう答えるのであった…
腕時計に目をやるアヤナミ、まだ時刻は7時、会場も始まったばかりだというのに、ふとアヤナミは思ってしまった…
『…年の最後ぐらい…あいつと一緒に居たいと思うのは…我が儘だろうか…』
そう心の内で囁き…苦笑する…
―――――――
―ヒュウガ自室―
時刻はすでに12時を廻ろうとしていた…
さすがに今までの疲れがきたのか、ヒュウガは眠りについていた…
―忘年会会場―
会場では相変わらずお偉い方が呑み食いしていた
また腕時計に目をやるアヤナミ、時刻は12時になろうとしていた
「ミロク様…私はこの辺で、失礼します…」
ミロクに一礼し、会場を出たアヤナミ
急ぎ足でヒュウガの自室へと歩を進める
―――――――――――――
ヒュウガの自室前に着いたアヤナミは、軽く扉をノックする
『………』
返事がない…やはり遅かったか…と思い自室に歩き出そうとした時
ガチャ…
「アヤたん…?」
「!?」
目を擦りながらアヤナミを見つめるヒュウガ
「入りなよ…」
微笑みながらアヤナミにそう言うヒュウガ
―――――――――――――
「で、何しにこんな夜遅くに俺のところに来たわけ?」
ベッドに座るアヤナミとヒュウガ、二人の間にわずかな隙を開けて座っている