夢小説
□嘘つかないで
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『総悟。別れよう?』
半年間付き合っていた年上の彼女…ななしがいきなり別れを切り出してきた。
「何ででィ。理由も聞かねぇで別れてやるほど俺ァ優しくねぇですぜィ」
理由が思い当たらない。
この間もデートしたし、キスだってしてる。
別れる理由なんて…。
『その方が、お互い幸せになれるのよ』
はぁ?
「何言ってんでィ。あんたはバカですかい?」
ほら、といって手を掴めば、いやっといって振り払われた。
…さすがに、今のはいくら俺でも傷つきますけどねィ…。
「あんた、立場わかってんの?あんたはもう俺のもんなんでさァ。勝手に別れるなんて、許しやせんぜ」
『私っ!好きな人ができたの。だから…もう、総悟とは付き合っていけない……』
好きな人…?
「そう、ですかィ。それなら仕方ねぇや。…お幸せに」
そう一言だけいって、俺はその場を去った。