夢小説

□もう一度
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お願いだから、もう一度私の名前呼んでよ…。





もう一度





真っ黒な服、すすり泣く声、額縁の中で微笑むあなた。
総悟、なんであなたが死んでしまったの??
死ぬのは私のはずだったのに。


「総悟…総悟ォォオ!!」

近藤さんも土方さんも、他の隊士もみんな泣いてる。
私も泣きたい。
でも、なぜか涙が出ないの。

「ななし…ほら、総悟の顔見てこい」

『…はい』

総悟の顔にはいくつか傷があった。
そっと、傷をなぞる。
触れた頬はやっぱり冷たくて。
私がもっとしっかりしてれば、総悟は死ぬことなんてなかったのに。

じわっと目頭が熱くなって、大粒の涙が零れた。

『そ、ご…なんで、なんで死んじゃったのよお…なんで私をかばったのよ!!なんで総悟なの?!私がっ、私が死ぬはずだったのに』

「ななし、」

『やだよ、総悟!!やだあ…死なないでよ…総悟っうえっ、総悟おお…』

「ななしっ!!」

そのまま泣き崩れた私を土方さんが抱き締めてくれた。
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