Long Dream Story
□眠って落ちて起きればそこは…
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あぁ、眠い。
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い。
ふらふらと歩くその足取りは危なっかしく、その瞳は半分も開いていない。
どうしてこんなに眠いのだろう。
昨日はそんなに遅くに寝たわけではなかったのに。
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い。
おかしい。
こんなのおかしい。
なんで、私がこんなに眠くならないといけないの。
有り得ない、有り得ない。
睡魔に冒された彼方の脳内には、かなり俺様な言葉が渦巻いている。
しかし、傍目からは、"ふらりふらりてとてと"と歩く、幼く無防備な少女にしか見えない。
瞼が重い。
足も体も重い。
頭上で燦々と輝く太陽は眩しくて仕方がない。
そして、憎い。
体を射し貫く太陽が憎い。
私の頭上にあんな物があることが許せない。
だけど、家に帰らないわけにも行かないし…。
ああ、このまま道端で眠ることが出来たらいいのに。
眠い眠い眠い眠い眠い眠い眠い。
泥沼のように睡魔が彼方を引きずり込もうとするのは、こことは異なる世界。