血の運命の部屋

□愛しあう僕と君に最高のプレゼント
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「ん……」

小さく小鳥がさえずり、朝日が昇る。その、朝の合図で目を開けると寝相でグチャグチャになった白いシーツ、二人分の枕が目の前にあった。朝日が眩しく思わず布団を被る。起きなきゃと思ってもその柔らかさに包まれどうも目がひらかない。モゾモゾと布団の中で動いているとはガチャリとドアが開く音がした。

「ジョルノ、起きたかい?」
「……えぇ……一応。早いんですね、メローネは」
「眠れなくてね」

独特のマスクをつけている彼、メローネは一足先に起きていたようですでに着替え終わっていた。ベットの隣にある小さな机にコトリと水を置く。メローネはジョルノが潜っているベットに腰掛けた。ジョルノは布団から少し顔をだす。

「おはようございます。メローネ」
「おはよう。相変わらず色っぽいね。寝起きの一発でも……しよっか?」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべそういったメローネにジョルノはふぅっ……と息を吐く。

「何言ってるんです。昨日あんなにしたのに……おかげさまで腰が砕けました」
「だってジョルノが色っぽいからいけないんだよ?」

むすっとしてるジョルノを見てメローネはジョルノの綺麗な金髪を撫でた。気持ち良さそうに目を細めるジョルノ。気を抜いたらすぐにでも寝てしまいそうだ。

「……可愛い。やっぱりもう一回やろうか」
「あと一回あと一回って言って結局やめなかったのはどこの誰ですか?」
「それでも、嬉しそうに喘いでいたのは誰だったかな?」

クスクスと笑ってジョルノに多いかぶさるメローネ。しかし、ジョルノは抵抗しない。ジョルノは思っている。彼は無理強いはしないはずだと。今まで無かったのだ自分のことをよく知っているから、無理強いはしないはずだと。

「ジョルノは起きるのかい?」
「……腰が砕けて起きれません正直寝たいです」

布団の中でもぞもぞと動いているジョルノ。そんな様子に先程から口角が上がったままのメローネ。

「じゃ、今日は一緒に寝ようか」
「……襲わないで下さいね?」
「さぁ?どうだろうね。ジョルノが可愛いすぎて襲っちゃうかもね」

冗談混じりに言っているメローネにジョルノは少しむすっとした。

「じゃあ一緒に寝ません」
「嘘嘘!また夜のお楽しみにね」
「元気ですね」
「そりゃあそうでしょ」

こんな色っぽい子が目の前にいるのに元気じゃない訳がないよ!

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