春の短編
□不機嫌の理由
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高校生最後の夏休みが明け数日が経ったある日の事‥‥
「おはよーさん!」
「あー大谷、おはよー」
朝から元気に(妙に機嫌が良い)入って来た大谷に中尾が挨拶した。
「‥‥。小泉のアホは?」
「あー‥」
大谷は教室を見回すと中尾に聞いたが、中尾は口ごもった。
「どないしてん?」
「いやーちーとなぁー‥‥」
若干声が低くなる(無意識)大谷に中尾は目をそらした。
「だからな‥‥」
「何なの!?なぁ!アレ何!?新手の嫌がらせなん!?」
「まぁまぁリサ落ち着きーや」
大谷が言おうとしたらを廊下から聞こえてくるリサの怒鳴り声とのぶちゃんの声で遮られた。