欠けたものに気付かないまま、少女は大人になってしまった。

初めから何もかもを失いながら、自分が何なのか理解できぬままに。

それでも欠けた記憶の中でもう一人の少女は。




「自分」と。




「あの日の約束」を、＜絆＞を求める。





始ト紅ノ鬼ノ章

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零.途切れた夢

壱.血濡れた人魚、そして

弐.それが運命だとしたら

参.未だ目を覚まさぬまま

肆.敵意の刃、伸ばされる腕










学校ト日常ノ章



遠野ニ住マウ人魚ノ章



神狩リノ章


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