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□1 出会い
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クラスが静まりかえる。

「鏡音レンです。
この辺に来るのは初めてだから分からないこととかたくさんあるから、教えてくれると嬉しい…な。」
「きゃー、かっこかわいいし!リンもいいと思わない?」

リリィが小声で私に話掛けてきた。

「うん、そうだね。」

私は別に一目惚れとかしないし、かっこいいとも思わない。
こんな性格だからいい恋が実らないのかなー…。

「じゃあリンの隣の席でよろしく。」
「はい。」



「いいな、リン。
イケメンくんの隣じゃん!」
「うん、うらやましいな!」
「別に嬉しくないし。席交代する?ww」
「「うん!」」
リリィとテトが声を揃えて言った。
ホントどうでもいいかも。そんな事を思ってるとだれかに肩をたたかれた。

「よっ!」
「グミ!びっくりしたじゃん!
「えへへ。テトとリリィ久しぶり―。」
「だよね。小学校ぶりかな?」
「そうかも。
あ、でね今日転入生が来たんだよ!」
「えっ本当に?
ガラッ

噂をすれば。

「鏡音さん。」
「リンでいいよ。何?」
「今日、消しゴム忘れちゃったから借りていいかな
「いいよ。」

「あ!あの!レンくん!」
「ん?」

テト…緊張しすぎ。

「か、か彼女さんとかいるんですか?」
「うん、私も知りたい!」

リリィもくいつく。

「前の学校にはいたよ。」
「まじっ?
「さすがだね。」

「あ、みんなごめん。
係の仕事やらないといけないから行くね。」
「私も手伝うよ。」

私とグミは退室した。

「……。」
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