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□1 私のキモチ
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授業が終わったあと、私はトイレに行こうとした。
「ねえ、鏡音さん。」
「ん。」
そこにいたのはさっきの緑色の髪の女の子だった。
「私、見ちゃったの。」
「何を………。」
「キ・ス。」
「あれは事故よ」
「だよね!良かったー。」
「う…うん。」
「付き合ってるのかと思ってたの。でも良かった……私、今日の放課後に告白するの。」
(告白!?)
「…頑張ってね。」
私は何も言えなかった。
ホントは好きなのに。
〜家にて〜
(告白どうなったかな…。)
私はグミにメールした。
[レンのメアド持ってる?聞きたいことがあるから。]
[うん、あげるよ。]
すんなり貰えて安心した。
[明日の朝に迎えにきてもいいよ。]
ツンツンしてるけど、これが私の精一杯だった。
〜次の日〜
レンが迎えにきた。
「おは……。」
「おはよう、鏡音さん。」
「!?」
「ごめん、リン。
こいつがどうしてもって聞かなくて…。」
緑色の……いや、ミクがレンと一緒にいた。
「鏡音さんと仲良くなりたくて…。」
「こいつもそう言ってるし…。」
(もしかして付き合ってるのかな…。)
「じゃ、行こ。」
(聞けなかった…。私の意気地なし!)
それからミクは私に付きまとうようになった。
でも、いつもレンの話だ。
「レンのメアド持ってる?」「あ、うん。」
「送ってー」
「レンって何が好物?」
「レンってチョコ食べれるかなー。」
私と仲良くなりたくて話してる気がしなかった…。