企画小説

□お兄ちゃんのおねんね2
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「四つん這いになって脚開け」
「あっ、はやく、はやく、ください」
「うるせえ」
「ああっ、い、痛い…はあっ」

伸ばしてる髪を掴まれてベッドに頭をこすりつけられる。柔らかいからあんまり痛くないのが残念だ。

「すげえな。ヒクついてんぞ」
「彰人さん、はやく、奥突いて、ください」
「うっせえなあ、生意気なんだよクソガキ」
「あ゛あ、いっいやあっ!!!」

髪を引っ張られながら一気に貫かれ、またイってしまった。

「うわ、ところてん」
「はあっ、痛い、あ、はぁ」

鼻で笑いながら肩を噛まれた。

「もっと締めろ」
「痛い!いたたたたた!」

脇腹をつねられる。

「あー、締まる」

言いながら、彰人さんはガンガン腰をぶつけてきた。

「あっ、ああっ、やばい、すげえでかい…」
「小学生と比べんなよ」
「すみ、ません」
「もっと締めてくんねえとイけねえんだけど」

じゃあもっと痛くして下さい!
と心の中で叫びながら懸命にケツに力を入れる。

「おら、もっと締めろ、おら」
「あっ!あ、痛い、もっと、もっとしてください!」
「すげえなお前。まじキモい」
「もっと、言って…」
「やっぱ広樹の方がいいな」

独り言みたいに呟かれて、自分を否定されてびっくりするほど興奮した。

「ひどい、ひどいっすよ、あっあっ」
「弟に変なこと教えたお前の方がひでえだろ」
「それは本当にすみません」
「でもお前だって、俺より弟がいいだろ」

それは…それは…

「まあ、そう、ですね」
「さっさとイけ」
「ひっ、痛っ、やあっ!い゛ぁぁっ!」

うしろから手をペニスに伸ばされて掴まれ、ぎゅううと音がするほどに絞られて、ドクッと体が波打った瞬間、俺は意識が真っ白になるのを感じた。






 *






「お兄ちゃん。お兄ちゃんたらもう」
「あおい?」

目を覚ますと、かわいい葵が頬をぷくっと膨らましていた。

「今日部活お昼からだから一緒にコンビニ行ってマンガ買うって約束したじゃん。もうお昼になっちゃうよぉ」
「あ。ああ、ごめんな葵」

急いで着替えて、葵と家を出る。

「僕ここ登れるようになったんだよ、お兄ちゃん見て」

葵は得意気な顔で歩道脇の急な坂を登りだした。

「危ないぞ葵、コケるって」
「だいじょうっあ、いて」

言ったそばから転ぶので、葵の手を握る。

「葵、お兄ちゃんと手つなご」
「いいよ。あ、お兄ちゃんここ、キズ!ケガしたの?いたい?」

部活中にコケて擦った傷を葵が撫でる。心配そうな顔。食べちゃいたい。かわいい弟。

「大丈夫だよ」
「あのさぁ、痛いの痛いのとんでけとかやるけどさぁ、あれあんまりだめだよね」

真剣な顔で見上げられて思わず笑った。

「そうだな」
「あんまり治んないよね」
「うん」
「お兄ちゃん今日マンガ2こ買っていい?」
「いいよ」
「おお!まじで!」
「葵、まじでとか、どこで覚えたの」
「お兄ちゃんのマネだし」
「あと、マンガは2こじゃないよ」
「なんだっけ、2ほん?」
「惜しい」
「2もん?」
「違う」

コンビニの前にさしかかると、向こうから見たことのある人が歩いてくる。あれは。

「彰人さん…」

呟くと、隣にいたかわいい恋人さんが目をつりあげた。

「誰だお前!」

いきなり白目で怒鳴った恋人さんを、彰人さんが宥めている。

「広樹」
「あっくん、誰なの!あのガキは!」
「知らねえよ」
「うそうそうそ!だってあっくんの名前知ってるし!」
「俺は知らねえし」

言い合って通りすぎていく。

夢で会っただけだし、向こうは知らないか。あんなことしたのに、と思い出すと、顔が熱くなった。

は、激しかった…。

「お兄ちゃん!わかった!2さつ!そう?あってる?だいせいかい?」
「おう。大正解」
「よっしゃー!」

小さな手を握りしめる。

かわいい弟だ。

「ごほうびは、きもちいやつね」

葵が小さな声で言う。

「あ、うん…仕方ないな…」

かわいすぎてどうしようもない、俺の弟!








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