小説

□13 彰人の愛玩
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「それにな、広樹があの財布そんなに大事にしてくれてたって知らなかったからさ。なんか嬉しいわ……ありがとな」

俺は財布をもらった時のことを思い出しながら、あっくんの膝で目をごしごし拭いた。



まだ付き合い始めて間もない頃、こんなイケメンがほんとに男の俺のこと好きなのかなとか考えて少し不安定で、俺は今よりずっとめんどくさい恋人だったと思う。

そしたらいきなり、誕生日でも記念日でもないのにあっくんが小さな包みをくれて、それがあの財布だった。

「選ぶのにすげぇ時間かかった」

少し疲れたみたいなあっくんの顔に、俺はすごくすごく愛を感じたんだ。



「ぐぬぬ…やはり許せん…」

また悔しさが込み上げて恨み言をいいかけた俺の体を、あっくんが引っ張り起こした。

「広樹」
「んー?」
「お前今日、ヤりてぇって全然言わねぇな」
「えー、だって」
「俺はさっきからずっと待ってんのに」

は!!

「なぁ広樹。したい」

なんかすっごい熱いキスをされた。
なんだよこれ天国?死んだの?俺死んだの?

「や…あっく…んふ…だめだよ…」
「なんで」
「だって俺…今日生理…」

スパーンと殴られた

「だって俺…今日悲しすぎて…勃つかわかんないもん…」

まぁ既に勃ってるんですけど

「お前勃たなくてもいいだろ、使わねえんだから」
「えぇ…?もう…あっくんたら…えっちなんだから…」
「まぁな」
「どうしても、俺とじゃなきゃだめなのぉ?」

くね、って体をよじって流し目であっくんを見る。

「広樹がいい」
「やぁんもう…ほんと?俺じゃなきゃだめ?どうしても?広樹がいいの…?」

ちょっとしつこく焦らしすぎたみたいで、思いっきり後ろに押し倒されて、口がぐっちゃぐちゃになるまでキスをされた。

そのまま首筋にむしゃぶりつかれてから耳をはむはむされて、声が出ちゃう。

「あん、あうっ!や、あっくん」
「焦らしてんじゃねぇよ…ヤらせろ」

あ゛ああ!エロい!あっくんがこんなガツガツ来ちゃうなんて!夢みたい!

あっくんが俺の頭を抱き込んで、激しく舌を絡ませてくる。俺は完全にホールドされていて、肘から先しか動かせない。

「ん、ふ、あぁっ、ん」

片腕で俺の頭を抱き、くちゅくちゅとキスをしながら、もう片方の手が肩に下りて、そのまま服の裾を捲る。

「はぁん!」

なんかいやらしい!あっくんの手がいつもより数段いやらしいよ!
あっくんきっかけでベッドで普通に抱かれるとか何気に初体験なんですけどー!
照れるわ!

「ん、やっ!」
「いやじゃねぇだろ」

乳首を周りの皮膚ごとつままれていつも以上に感じちゃった俺に、あっくんが囁く。
あー…もう出そうだよ

あっくんは膝をついてファスナーを下げ、いきなり自分のぺニスを取り出した。

「きゃー!」

俺は目を手で覆ったけど指の隙間からガン見した。
うおあああめっちゃ勃ってびょんびょんしてる本当にありがとうございます

あっくんは俺のお腹に跨がって、俺の目の前で見せつけるようにぺニスを扱いた。

「っ、あぁ、あっくんえっちぃ」

見てるだけでイけそうな光景に喘ぐと、あっくんは俺の乳首をさっきみたく大きくつまんで、そこにぺニスの先っぽをぴと、っとくっつけた。


「あん!あ、ぁ、なにするのっ」
「なんか今日の広樹すげぇかわいい」
「んっ、いつもはかわいくないの?」

はぁはぁしながら聞いたら、あっくんは、ふ、と笑った。
それから真顔に戻って、じゃあいつも以上、と言った。

うわ(ハァト)って思ったら、あっくんがぺニスを握った手を動かし始めて、ぽちっと勃ち上がった乳首に固くぬるぬるした先端が擦りつけられる。

「ああ、あっ、あっ、あああっ!」

俺は目の前のその光景に異常に興奮して、あ、しか言えない人になりました。

「はぁっ…広樹」

あっくんも少し息が荒くて、やばい、と思った時にはもう遅かった。

「っああん!っあ、う…ああ…」
「もしかしてイったの?」
「だって…乳首弱いの知ってるくせにぃ…」

息も絶え絶えに言うけど、あっくんは手を止めない。むしろ激しくなっていく。俺の股間は萎える暇なく硬いままだ。

「っ、ん」
「ああっ」

あっくんが俺の胸元に射精して、それは首や顎にまでかかった。熱い。嬉しい。


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