小説

□王子の絶対、姫の服従。
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最近、本城が変だ。


普段学校で見せている優しくて紳士的な王子の顔と、俺と2人でいる時の少しだけ意地悪なあいつと…その振り幅が大きくなっている気がする。

学校では特に変わった気はしないから、ようは、俺といる時のSっ気がちょっと増してるっていうか…

で、たまに、ヤってる最中にあんな顔をするから……



 *



「ん……んふ、んっ…う…」

口内をぬめる舌で犯されて、俺は必死でそれに自分の舌を絡める。
くちゅくちゅと濡れた音が耳につく。
唾液が顎を伝ってぽたりと落ちた。

「姫野、服、自分で脱いで……全部」

激しいキスの合間を縫うように、本城が低い声で言うのを聞いただけで、俺の心臓は期待で高鳴る。
その声が低く冷たくなるほど、俺の興奮は増していく。

俺は差し出された本城の舌をぺろぺろと舐めながら、そこが離れないように慎重に、服を脱いでいった。
最後に残ったボクサーパンツの中心は既に濡れ始め、中から押し上げられている。
ゴムに指をかけて下ろすと、半勃ちのものがぷるんと顔を出した。

「もう勃ってるね」
「ああっ!」

本城が俺のものを指で弾き、俺は異常に感じてしまう。

「ふふ、ちょっと触っただけですっごい声」
「う、るさぃ……」

口答えをしながらも、本城が俺の恥態を言葉にして伝えてくることにも興奮して、中心がぴくりと膨張した。

本城は俺の背中を抱くとそのままベッドに組み敷き、自分のベルトを外して俺の両手をベッドヘッドにくくりつけた。

「本城、」
「怖くないよ、姫野、大丈夫……ああ、すっごく綺麗だよ。すべすべだ」
「んんっ…」

本城は優しい目で俺を見下ろして、脇腹を撫でた。俺の体が軽く跳ねる。

「すべすべで、白くて、おっぱいの先っぽがピンクで、ちょっと固くなっちゃってるね、ほら」

言いながら微かにそこに触れていく。

「はっ…あん…」

手を動かせない分、腰がいやらしく動いて、完全に勃ち上がった中心がふるふると揺れる。

本城は俺が外した制服のネクタイで俺の目を覆った。暗闇に包まれて視覚以外の感覚が敏感になって、本城の息づかいと衣擦れが間近に聞こえた。

これから本城が何をするのか、ぼんやりした頭で想像して、理性が飛びかける。

「あーすごいそそる。…ね、久しぶりだね」

耳元で息を吹きかけながら言われてぞわぞわと鳥肌が立った。

テスト期間の1週間前からテスト最終日の今日まで、俺たちは家で会うのをやめていた。こうやってゆっくり本城に触られるのも、約2週間ぶり──

「ね、会えなかった間、1人でここ弄った?」
「ん……」
「恥ずかしいの?姫野は本当にかわいいねー」

くすくす笑いながら言う本城の声を聞いて、以前本城が見ている前で自分を慰めさせられたことを思い出し、恥ずかしさで体が強ばった。

「大丈夫だよ、今日は嫌なことしない…たくさん気持ちよくさせてあげる」
「…はぁ…ぁ、んっ」
「はあはあしちゃって…見られて興奮してるの?ずっとこのまま見てたいよ」
「ああぁ!」

本城が言葉とは裏腹に乳首を摘まんで、俺は背中を反らせた。

「あっ、んん……んぅふっ」
「姫野のかわいい声、もっと聞きたい」


全神経が触られる乳首に集まる。緩急をつけて摘ままれたまま、先端を別の指で擦られる。

「…あっ…あぁん……は、んああっ!」

もう片方の乳首に生温く濡れたものを感じて、腰を突き出してしまう。本城の舌が乳首を這い、唇が締め上げて、それを指が擦っていく。ちゅ、くちゅ、と音が聞こえて、俺は自身が先走りを垂らすのを感じた。

「ああぁ、っもう…ほんじょ……さわって…?」

伝っていく粘液にも敏感に反応したそこに、刺激がほしくてたまらなくなる。

「んー、まだだめ。姫野がもっとやらしくなってから」
「あっ、ああぁ、やぁっ!」

本城の楽しそうな声が聞こえて、乳首へ与えられる刺激が強まり、俺は嬌声を高めてしまう。

覆い被さる本城に中心を擦りつけようと腰が動くが、本城はそれをわざと避けているようで、もどかしさに更に興奮が募っていく。

「濡れちゃってすごいね、どんだけエロいんだよ」
「ん、んふ、ゆきぃ…いじ、わる、ぅあっ」



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