小説

□5 宅飲み
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ひあああああ!あっくんが笑ったぁ!かっこいい!かっこいい!かっこいいよ!あー!シたい!シたいよー!

「広樹、いつも冷たくしてごめんな…俺、ちゃんとお前のこと好きだからな」

うわあ。何の拷問?これ何の拷問なの?もう勢い余って出ちゃいそうだぜ!

「あっくん!嬉しすぎて三途の川見えそう!」
「やめろよ、お前が死んだら俺生きる意味ない。死ね死ね言ってごめん。本当は思ったことない、誓う」
「やぁん!俺もうだめ!少しだけ、3分でいいから犯して!今ならその間に3回イける!」
「はは、ダメだろ、2人になったらな」

うおおお創樹たち邪魔くせえええ!!



 *



広樹とイケメンが目の前でイチャついててなんかイライラする。

「彰人ってこんな風に酔うんだな…めんどくせ」
「ギャップがすごいね」
「なつめは飲んでも変わらなくてよかったわー」
「…」
「どうした?」
「創樹くん、なんか僕勃っちゃった」
「は?」
「ねぇ触って?」
「酔ってんの?」
「じゃあ襲ってもいい?」

「いや、じゃあの意味がわかんねぇ」
「人に見られながらするのってどうなのかなぁ」
「すげぇ!なつめがなんか変態発揮してる!」
「今度コスプレとかしない?」
「してもいい」
「本当?絶対怒られると思ってた。とりあえず今日は見られながらしようよ」
「俺はいいけどお前は明日になったら何か失ってんじゃねえの」
「いいよ、失うよそんなもの」
「こいつキャラを捨てたよ…」
「ね、しよ…創樹くん、いつもみたいに誘ってよ」
「なつめ、ヤる?」
「う…もう…っ創樹くん」



 *



俺があっくんにナデナデとかぎゅーとかされて脳みそ沸騰してる間に、なんか目の前の弟カップルが酷いことになっていた。
弟のディープキスとか、一生見たくなかったよ!
なっつの手がなんかエロいし!

「ねぇあっくん…なんかあれだね、ちょっと居づらいね…」
「そうか?俺は広樹がいてくれれば何でもいいけど」
「んもぅ!うふん、あっくんのばかぁ、じゃあもういっそのことこっちもシようよぅ」
「いいけど…」
「いいの?!」

「いいけど、他のやつにヤってる広樹の顔とかあんまり見せたくないっていうか…」

独占欲入りました!
ありがとうございました!

「あっくん今すぐラブホに行こう!」
「いいよ、広樹の行きたいとこ行こうな」

「ダメだよ」

不意に声がして振り返ると、不敵に笑うなっつと目が合った。

「ちゃんと見ててよ、僕たちがここでする意味がなくなるじゃん」

言いながら創樹の服の下をまさぐる手は止まらないっていう…

「…創樹、なっつはどうなってこうなったの…」
「っん、知らね、酔ったみたいだけど、っあぁ…なつめ…んっ」
「創樹くん、もっと声出してよ」
「えー…どうしようあっくん」
「彰人と広樹もそっちでヤれば?」
「そうだよ、彰人くん、かわいい恋人の喘ぎ顔見せ合いっこしようよ」
「なっつ!キャラをどこに落としてきたの?!」
「…俺は、広樹がしたいならする」

ちょっとちょっとちょっと!
俺は弟の喘ぎ顔とか声をできれば知りたくないよ!なっつはなんか怖いしここにいても全然いいことない!

「俺は彰人の攻め顔が見たい」

「僕はえっち見られたいし広樹くんたちのえっちが見たい」
「俺は広樹のこと、大事にしたい」

なんなんだこの人たち!

「つか、ごめん広樹、やっぱダメだ。我慢の限界。触らせて?」

………。

もういいや、ふふふ。

とにかく今のこの砂糖にハチミツぶっかけたみたいに甘いあっくんに優しくいろんなあらゆるいけないことをされたいです俺は。

「もぅ、あっくんたらぁ…早くぅ、犯してぇ?」

お酒の神様ありがとう…。






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