小説

□6 広樹の乳酸
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「ほら、こぼれてんぞ」
「やぁ…だってぇ、もう飲めないもん…ん、飲めない」
「飲めよ」
「やだぁ、飲めない」
「そんなんじゃ大きくなれねぇぞ」
「いいの!あっくん、もうイヤだ」
「なんだよ、お前好きで買ったんだろうが」

広樹が俺に押しつけてきたのは、気紛れで買った飲むヨーグルトだ。
今日は日曜日で、俺の部屋でだらだらしながらこいつはだらだらヨーグルトをこぼしている。
口元が白くベタついている。
ああ。床が。
ストローで飲んでなんでそんなにこぼせるのかわからん。

「はい、あっくん飲んで」
「…うー、甘い」
「あっ、なんかエロい」
「バカが!死ね!」
「俺のヨーグルトも飲んで!」
「……」
「いっぱい出すから。ね?いいでしょ〜あっくぅん」
「バカお前ちょっと触んな」
「ねぇ、だってすごい久しぶりじゃない?普通に家で2人でエッチ。うふふ…」
「2人でって、こないだだって2人だっただろ」
「あっくん覚えてないじゃん!」

「う…」
「ねぇ…ほらもう…」
「ズボンを脱ぐな!」
「なんで!あっくん俺のこと嫌いなの…?」
「上目遣いやめろ」
「あっくん…」

なんで俺はいつもこいつに流されて

「おら早くパンツも脱げ」
「あん…あっくんたら乱暴」

しまうのか。

「もう勃ってんのかよ」
「あっくんがヨーグルト飲んだくだりで勃ちました」
「変態が」
「ああ!やん、扱いちゃだめぇ」
「じゃあやめる」
「待って待って待って待ってごめんなさいもう言いません」
「変態は変態らしく変態発言してろよ」
「あっくん、舐めてぇ」
「それで?」
「いっぱいぐちゅぐちゅして」
「そんで?」
「俺のヨーグルト吸い出して」
「変態。キモい」
「えーだってだって、あん!」
「お前本当キモいわ」
「やぁぁ!気持ちいぃ、んっ」
「上脱がないで下モロ出しで濡らして恥ずかしくねぇの?」
「あっはず、恥ずかしぃ」
「Tシャツのすそ濡れてヌルヌルしてる」

「やん、ああっ」
「舐めてほしい?」
「舐めて!あっくんもう出ちゃう!ちゅぷちゅぷしてぇ!出る!」
「早えっつの」
「ああああっっ!!きもちぃ!んっんぁっ、あ、あ、ぅ、出るぅ…!あ、なんで、やめないで、出したい」
「飲むヨーグルトぶっかけてやる」
「え、いやだぁ、」
「じっとしてろ、出させてやんねぇぞ」

モジモジと嫌がる下半身にとぽとぽとヨーグルトを垂らした。

「う…やぁ、冷たい、冷たいよぅ!」
「うわぁエロ、もう出た後みたい、広樹も見てみろって」
「え、ぁ、ほんとだ、白いのいっぱい…あん…なんかエッチい」
「ほら、舐めろよ」

広樹のペニスに付いたヨーグルトを指で掬って広樹の口に押し込む。

「んむぅ、ちゅ、ん」
「うまい?」
「ん、あまい…あ、あんんあっくん、やん!」

下腹部や足の付け根に飛び散ったヨーグルトに、俺は舌を這わす。


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