小説

□7 なつめの忍耐
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嫌な予感は完全に的中だ。

「…うぅ…」

でも僕には拒否権なんてないんだ。わかってた。

「いた…い…」

何だ、この状況は。

「あー、すっげえ絶景」
「創樹くん…痛い…もう、取って」
「だめだめ」
「なんで…?」
「このまま突っ込んで」
「無理!死んじゃう!」
「死なねぇよぉ〜気持ちいいって絶対。…俺が」
「鬼畜の極みだ!」



 *



1時間前。

「なつめ、約束覚えてる?」
「約束?」
「ほらほら、俺の好きにしていいってやつ」
「あ、あぁ…」
「そんな怯えんなよ」
「…何したいの?」
「やーそれがさぁ、お前に似合いそうなリング見つけてさぁ」
「リング?」
「そうそう」
「創樹くんが僕に?プレゼント?」
「おう」
「誕生日でもないのに?嬉しい!指のサイズなんか知ってたの?僕ちょっと泣きそうだよ!」
「愛を感じるだろ?な、つけてやるから脱げよ」
「え?…リング……脱ぐ、って………はっ!!」
「逃げんなって!」
「逃げるでしょうよ!」
「指のサイズは知らねえけどそこのサイズなら」
「怖い怖い怖い怖い怖い」

「逃げたらへし折る」
「イヤアアアア!!!」

僕は創樹くんに睨まれると抵抗できなくなってしまう。それでも、あそこにリングなんかつけたことないし怖くて泣きそうになった。それを見て創樹くんは楽しそうに笑う。

「なつめ、ほら、怖くねぇよ?俺が居んだろ?」
「や!創樹くんが怖いって話だよ!」
「脱げよ」
「…やだよ…」
「脱げ」

だんだん声の凄味が増してくる。かわいい顔して本当怖い。
僕は渋々カーゴパンツを下ろした。

「上も」

シャツを捲る手も震える。
僕はどうなるんだ。
痛いよね、絶対痛いよね。つか、

「創樹くん、そんなの着けて…もし僕がその…不能になったらどうするの…創樹くんだって困るんじゃ」
「大丈夫、お前マゾだから。着けてもビンビンだって」

そうか。じゃあまあ大丈夫かな!

「でも、あんまり痛くしないでね?」

縋るような目で頼んではみたけど、返って来たのは、

「ふん」

嘲笑。

あーだめだ。なんか興奮してきちゃった。創樹くんの嘲笑は腰に来るよ。もうどうしようもないなこの体!

プルっと震えながらパンツを下ろす。

「足開け」
「い、いや」
「あーん」

創樹くんは、パクっと僕のペニスを口に含んで、半勃ち状態のそこを丁寧に吸う。

「っ…ん…そ、きくん……口、きもち」
「むちゅ、くちゅ」
「はぁ…っ」

どうして創樹くんのフェラはこんなに気持ちいいんだろう、普段は見た目と真逆に粗野で荒っぽいのに、フェラの時だけはすごく繊細で優しくて丁寧で、ってぼやっとしてたら、あっという間に完勃ちしたその根元に激痛が。

「ぐあっ!」
「わあっ、着いたぁ、かぁわいい〜」

創樹くんの話し方が少し広樹くんに似てたなんてことは僕にはわからなかった。だってすっごく痛い!どこが繊細で優しくて丁寧だ!撤回しろ自分!
恐る恐るそこに目をやると、可哀想なほど締め付けられる息子と、それを嬉しそうに見つめる創樹くん。

「い゛、痛いよ…」
「大丈夫大丈夫、萎えてねえじゃん」
「だって、それは、あぅ!」

「ほら、ツンツンしても元気」

創樹くんの指に弄ばれてそこがピクピク反応した。先走りを無理に吐き出そうとするように、口がパクパクしている。

「は、ああ…ちょ、っと、」
「あーなんかさっきより固くなってきてる」
「だって血流が、止まってるし」
「すげー、萎えないお前がすげー」

創樹くんがずっと嬉しそうだ。じゃあまあいいか、って思えるほどかわいい。が、しかし。

「ね、ねぇ、ほんとに痛いんだけど…」
「わかったわかった」
「外す?」
「だめ」
「なぜ!」
「痛みなんか忘れさせてやるから」
「やっちょっまっあ゛ぁ!」

創樹くんは僕のペニスをまた口に含んだ。

「なっなんか、いつもと、っ違う…」
「ひもひい?」
「あ゛っ待って!しゃべんないで!」
「らんれ?」
「創樹くん!」
「らんれらめらろ?」
「あぅ…なんかっ、び、敏感に、っはぅ」
「ひもひい?」
「…きもち、ぃ、いたい、けど…あ、あ」

刺激の感度があがっていて、舌で先っぽを少し触れられるだけで脊髄が痺れるみたい。声を出されると響いて一瞬視界がチカチカする。


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