小説2

□18 広樹の介抱
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「ひま……ひまだ!!」

あっくんの部屋で、あっくんの帰りを待つのにも飽きて声を出してみる。

今日はあっくんが高校の同窓会で飲みに出ている。
超つまんない!

しかも同窓会とかさ。もう心配しかないよ。変な男や女に引っかかったりしてないだろうな。
昔の女とかいるんじゃないの!!
そのことを考え出すといつのまにか白目を剥いているので目も疲れてきた。

ついて行くって駄々をこねてみたけど、今回は全然許してもらえなかった。
あっくんはモテるから本当に嫌だ。俺にだけ見えるようになればいいのにな。

ああ!つまんないほんとに!!!

「ごろごろごろごろごろ」

居間から玄関に転がってみる。
そしたら外を歩く音が。

「あっくんの足音だ!」

犬並みの聴覚を発揮してばっと起き上ったら、鍵が開く音に続いてあっくんが帰ってきた。

「あっくうううううん!!遅い!超遅いよもうっ!何してたの!浮気じゃないでしょうね!」

飛びついて抱きついて肺いっぱいにあっくんの匂いを嗅いだ。
うふふ、いい匂い。

「ただいま広樹」

あっくんの声がなんか甘い。ぎゅってされると甘えたくなる。

「んんん。あっくぅん。…楽しかった?俺がいなくても楽しかったの?どうなの?」
「つまんなかった。広樹がいないから全然楽しくなかったよ」
「ほんと?もう!だから言ったじゃん!ついて行けばよかった」
「ん…」

あっくんが全然放してくれないからくんくん嗅いでたら、その場でガッて押し倒されてフローリングに後頭部をぶつけた。

「あたっ!」
「広樹……」
「ちょっ…と…もう…あっくん……やん、玄関だよ、もうっ…」

酔ってる…!あっくんがしこたま酔ってる…!!
同級生たちよ、よくもまあやってくれたねありがとう!お前たちを許してやる!

「うふん…抱く?このままここで抱く?ふふ…」
「…抱く」
「きゃほぉい」

抱く宣言した途端、あっくんの動きが激しくなって、もう無理矢理がばがばと服を脱がされながらキスされた。服のボタンが一個飛んだっぽい。ぶちっていったものぶちって。

「あっん…や、ちょ、激し、…ん」
「広樹」
「犯されるぅ」
「犯す」
「だめぇ、犯さないで、いやだぁ…」
「うるせえ」
「あぁ…!」

形だけ抵抗してみたら、がっつり押さえ付けられた手首が痛くてすっごい睨まれてその目だけでイきそうになったもう危ない危ない。

「だっだめ、あ、むりやりしちゃイヤ、あっくん、んん」
「黙れよ」
「ん、……んぅ…」
「もっと嫌がれ。全力で抵抗してみろよ」

今日のあっくんはそういうプレイがお望みなのか……望むところだ!
それにしてもあっくんの酒癖は読めない。

「やめて!こんなところで…いや…!」

あっくんは俺を見下ろしながら、ふん、って鼻で嗤った。きゃー!かっこいい!
頭の上で手首をまとめて押さえられて、胸をはだけられてそのまま乳首を舐められる。

「いや、やだよ…あっくん、ぁ、あぁ」
「嫌なくせに喘いでんじゃねえ」
「んああ!」

強めに噛まれて普通に感じてしまった。だめだ、抵抗しなきゃなのに!

「やだってば!あっくん……あ!だめ!」
「おら、乳首好きだろ」
「痛いの、好きじゃない、優しくしてよ…」

あっくんは俺の言葉を無視してわざと音を立てたり強く噛んだり吸ったりしてちょっと痛い。もう、気持ちよくてプレイを忘れたいです。

「痛いよ…やだ…やめてぇ!」
「うるせえっつってんだろ」
「ああ!怖いのに…あっくんのばか…」
「挿入も無理矢理してやろうか」
「だめぇ!だめ、痛いのイヤ!酷いよあっくん」
「ほら、お前のせいで勃ったんだけど。どうしてくれんの?」
「あ…」

下半身に押し付けられたあっくんのものがガン勃ちしてて、俺はぷるっと震えた。

「舐めろ」

あっくんは俺を起こして自分は膝立ちになり、そこを露出させた。

「はぁっ、あっくん…」
「舐めろよ」
「いた…う…ぐ」

頭を掴まれて無理矢理口につっこまれた。
なにこれすごい興奮するどうしよう。

「もっと舌動かせ」
「うう……ん…うぷ」
「もっと」
「ん、んく……」

あっくんの荒い呼吸が聞こえて、俺は夢中でしゃぶった。
そしたら頭を両手で固定されて思いっきり腰を動かされた。




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