小説2
□22 なつめと先生
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痛いくらいにぎゅっと握らせて、少し腰を動かす。
「はあ、はあっ、」
くちくちと音をたて始めたそこを、もっと強く、もっと痛くして、と心の中で創樹くんにお願いしながら、ぎゅうぎゅうと刺激した。
ああ。スカート履いて僕、こんなイヤらしいことを。創樹くんに無断でこんな。
「はあ、あっ、……創樹くん」
もっともっと酷いことをされたい。涙が出そうなくらい痛くされたい。
濡れてしまった手を放して、創樹くんを後ろから抱き込む。
デニムを履いたままの創樹くんの太ももに、スカートから飛び出したものを挟む。硬い生地に挟まれて痛い。
「あぅっ、は、はぁっ」
痛い。
順調に痛い。
ゆっくり腰を動かしてみる。
「いっ、ぐ……いたっ、あっ」
創樹くんの体をぎゅっと抱き締めた。
「創樹くん、もっと、はぁ、痛くして……」
「キモいお前」
「ひっ」
寝起きとは思えないくらいハッキリと放たれた声に心臓が跳ねた。
「まじ最低じゃない?何してんの?人が寝てんのに。まあ寝てなかったけど」
「……起きてたの?」
「起きてた。お前の変態行為を全部聞いてた」
さ、最悪だ……。
「ほら。もっと痛くしてやる」
「い゛やあっ!」
創樹くんは太ももに力を入れた。
「なんだよ、こうしてほしかったんじゃねえの?」
「あっ、い、いっ……」
「なっちゃん?先生の手、勝手に使ったらダメだろ?」
「う、ごめん、なさいっ、痛い!」
創樹くんは太ももを擦り合わせて動かした。
「なっちゃんはダメな生徒だねえ。お仕置きだね」
「す、みません、ゆるして、っく」
「お、し、お、き」
「………はい」
創樹くんはベッドに立ち上がって僕の股間をセーラー服のスカートの上から踏んだ。
「っ!はぁっ」
「舐めろ」
痛みに耐えながら創樹くんのデニムを膝まで下げる。
「待て」
くわえようとしたところで止められた。見上げると、呆れたみたいな顔をした創樹くん。
もっと僕を蔑んで!
「なっちゃん、お願いは?」
「おねがい?」
「なっちゃんは先生の何をどうしたい?」
早く舐めたい。
「先生の、……先生、の、」
「先生の?」
ぐにっと足に力が込められる。
「い゛ったい……先生の、ぺニス…を、あの、舐めたい、です」
「エロさが足りないー」
「う゛あっ!…待っ、て、死んじゃう」
「気持ちよくて?」
ちょっと涙が出た。
「先生の、ガチガチのおちんぽを、ペロペロして、」
「でー?」
「いっぱい、気持ちよくして、精液を、顔にたくさん、かけて、ほしいです」
創樹くんは「ふぅん」と言うなり僕の口にそれを突っ込んだ。
「ふっ、く」
「なっちゃんヤラシイ顔。まじエロい。な、先生に挿れたくなっちゃう?」
じゅぶじゅぶとすすりながら頷くと、創樹くんは満足げな顔をした。
「女子高生が先生を犯すの?」
「先生、僕、男の子です」
「へー。なっちゃんは男の子なのにこんな格好してるんだ。変態なんだ」
創樹くんが僕の頭を撫でる。
はあはあと息が上がってまともに返事ができない。
「先生、指、挿れていい?」
「挿れて」
「はい」
激しい音をたててしゃぶりながら創樹くんの前立腺を探す。
「っあ、なつ……」
わしわしと髪をかき混ぜられて、僕は舌先を創樹くんの先端にすり付けた。
「う゛ぅ」
「あー、きもちい」
創樹くんがまた僕を踏んだ足に体重をかけた。
「せんせっ、も、そんな、踏んだら出ちゃいます……」
「意味わかんね」
創樹くんは笑いながら僕の膝に跨がった。
「なつ、挿れて」
「先生っ、あ」
「あっ…やべ……ああっ」
「せんせ、先生」
下から突き上げる度にスカートが揺れた。
「あっ、あ、なつ、もっと……もっと奥っ」
創樹くんにしがみつかれて、思わずそのままベッドに押し倒してしまった。
「くっそおまえ、」
「創樹くん、っく、気持ちいい?」
「ああっ!」
「はっ、ああ、先生」
「やっ、あっ、あ、あっ、あっん」
「ああっすごい……」
「うぁっ、おまえ、顔にかけて、っ、ほしいんじゃなかったのかよ」
「それはまた今度……」
「キモッ」
「あっ、出る、イく」
上から覆い被さって思いっきり腰をぶつけた。
「お前っ、やっあっ!あ、ふっ」
「かわいい、先生」
「黙れ、変態」
「っイく、う」
「ああ…っ」
創樹くんの上に出す時、創樹くんのぺニスにかけてしまった。
卑猥。
「今日お前がっついてたな」
「うん…なんか興奮しちゃって……」
「ふん」
鼻で笑ったあと、創樹くんは小さな声で何か言った。聞き返したけれどもう教えてくれなくて、僕は少しモヤモヤした。
でも、後から気づいて幸せを噛み締めたことがひとつあって、それは、寝言だと思っていた「かわいいなお前」という言葉、あれを言った時創樹くんは寝ていなかったってこと。
-end-
2013.5.22