小説3
□相内様の報復
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ぎょっとした顔の相内の腕を思い切り引っ張ったり揺すったりしてよろけさせ、背中を支えながら倒す。
「俺の性欲を!なめてんじゃねえ!」
「は?!」
「後でって言ったろ?!イチャイチャは後でって!」
「おち、落ち着け!」
「バッキャロー!おでんが冷めるだろうが!知らねえからな!温め直してやるかどうかはまだわかんねえからな!」
そばにあった部屋着のTシャツで相内の手首をぐるぐる巻きにする。
「なにすんだ!」
「どうして相内はそう俺を煽るのがうまいんだよ、勘弁しろよ!」
きゅっと縛って相内の体を転がす。ローションを手元に置いて、恐怖の表情を浮かべた相内の上半身を思いっきり首まで捲りあげると、薄い色の乳首が「責めて、並木くん…」って語りかけてくる。
「可愛がってあげるね、ちくびん」
ははは、相内は絶句だ。
まずは指先でコリコリする。途端に背中を浮かせる相内。
「ほんと、敏感だよね」
堪らない。
両方を爪で引っ掻いたり優しく撫でたりしてあげると、相内が「はっ…ん…」とかわいい声を上げた。
「なあ、気持ちいい?勃起する?」
確かめたいけど、それはもう少し待ってから。
「なんでもいいけど、ちょっと、これを外せ」
縛った両手を動かす相内を無視して、その後ろから抱え込む。
「あー、かわいいな」
「おい、なみ、っ、ぁ…」
こりこりと指先で転がす。相内が暴れようとしたので両足で押さえてもう羽交い締めのようにした。
「気持ちよくしてあげるだけ」
「おでんが…」
「温めますから、あとで」
「…う……あっ…」
「やばい、すげえ興奮してきた」
相内のかわいい声を聞いていたら俺の方が勃ってしまったので、後ろからケツに押し付けるようにする。
「相内と同棲、嬉しいな。毎日できるね」
「するかっ、バカっあ、んっ」
「お前やっぱツンデレの素質があるよ」
「デレたことなんかないだろ」
「あんあん言うじゃん」
「じゃあ、っ、ツンアンだ、デレてはいない」
相内が新しい属性を生み出した。
「じゃあそれでもいいよ」
少し爪を立ててつまむと、相内の腰がひくっと動いた。そのままひねってつんつんする。相内の呼吸も荒くなってきて、でもそれを知られたくないのか、咳払いをしたりする。
「恥ずかしい?」
相内は何も言わない。でも、目の前にある耳が紅い。
「あーやばい、すっげえ興奮する。ほら、ね」
囁いて耳をちゅっちゅと舐めながら腰を動かしてがんがん擦り付けると、相内が非難の目を向けた。
「縛るのがすきとかっ、…聞いてない、んっ」
「縛るのが好きっつーか、何をしても相内がエロいってだけなんだけど」
「あっ、並木」
これ、これがやばい、と俺は思う。
だんだん理性が解けてきて、元々頑固なわけじゃないから素直に気持ちよさそうになってくる相内。顔を隠したり声を我慢したりしながらも、腰とか動いてくるし、抵抗も弱まる。
多分恥ずかしくて最初から「並木くん、来て…」って言えないんだろうな、つか俺妄想の中では相内に君付けで呼ばれてるんだけど、実際は呼ばれたことない、呼ばれたい、あーどうしようすげえビンビンになってきちゃった。
いろいろ考えながらの作業だったので指の力加減を誤った。
「いっ!てぇ…!」
「あ、ごめん、相内大丈夫?」
「ちゃんと、俺のこと見ながら、さわれよ」
あ、なにそれかわいい。
「見てますよガン見ですよ。もう、相内のことで頭いっぱいだよ…」
首とか頬とかこめかみにキスをしてあげる。相内はふるっと震えて目を閉じた。
当たり前だけど眼鏡が視界に入る。
眼鏡。眼鏡にかけたい。顔射したい。このすべっとした肌に、ドロドロの、白いのを。
でも絶対怒られる。すげえ怖い。
でも。
ダメだと思うと余計やりたくなって興奮してきた。
相内を抱きしめていた片手をごそごそして自分のズボンの前を解放する。息子がびよっとはみ出た。
自分のを扱きながら相内の乳首をさらに責める。大きく揉むようにしたり、ひねるようにしてつまんだり。
「ああ、やばい、ちょっと相内、寝て」
素早く相内の体から離れ、後ろに倒して仰向けにし、その上に跨る。自分のを扱いてる俺を見て相内が少し目を見開く。
相内はそのまま。服がめくれて乳首が露出してるけど、それ以外は普通。
ああ。眼鏡。眼鏡にかける。相内と目が合って、それしか考えられなくなった。怒られることに関しては後で考えようと、この時の俺は安易に考えたのだ。
相内の乳首にしゃぶりついた。