落乱たまご

□第一怪 スリルとサスペンス、時々るモノ。
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語り部:伏木蔵



え〜僕からのトップバッターなんて、スリルぅ〜‥。


‥え? そりゃあもちろん嬉しいよ?

自分で言うのもなんだけど。

“不運な奴ら”が集う保健委員会の中で唯一スリルとサスペンスを愛する者としては願ったりかなったりなシチュエーションだもの〜。




第一怪 スリルとサスペンス、時々るモノ。





今から話す話はね、偶々見かけちゃっただけなんだ〜。


あ、でもちょっと違うかな。


『見かけちゃった』と言うより、





“偶々関わっちゃった”て言うのが一番正しい表現の仕方だとか言ってたんだよね、その人。

あれ、人‥じゃないよね、どう視ても?



えっとねぇ、僕が彼女に出逢ったのはこの学園に入学してからすぐの頃なんだよね。


え? 彼女ってのは誰のことかって?

それは今から話すよ。

しんべヱ、別におシゲちゃんのことじゃないよ。

あとトモミちゃん、ユキちゃんでもないからねきり丸。

そしてくノ一の女の子達も誰でもないんだ。

え? ならばくせ者なのかって?

うぅん。 全然違うみたいだよ、僕も最初そう思ったけどもね。
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