終焉ノ栞

□狭間
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【ピエ平】とは、ボカロPの150Pさ主催による、“終焉ノ栞プロジェクト”限定版CDに収録されている、『ジブン観察日記』の主人公になれなかった男(平凡さん)×彼を捕らえたアイツ(件のピエロ)の絡みになります。
もしかしたらこれからも書いていくかもです。





――――いつかの噂。






彼は、舞台に上がることが出来なかったんだってさ。







狭間







――――――――――――1.



気が付いたら俺は真っ暗な空間にいた。


見渡す限りの真っ暗な闇、闇、闇。


でも真っ暗闇なクセにさ、何故か自分の姿だけはっきりと認識出来る――正にそんな感じだっんた。




『おや、漸(ようや)く起きたんですか?』

「うわっ?」



――――――――――――2.



『『おや、漸(ようや)く起きたんですか?』』


と、いきなり自分のすぐ側からそう声を掛けられたので思わず俺は驚いた。

いやだってなぁ。

気が付いてから今まで人の気配とか全くしなかったし。

それに、こう暗くちゃ、他に誰か居たとしても多分分からなかったと思う。

まぁそれでも自分の他にも人が居たのだから本当に良かった。


「あのっ、」

「いやぁ〜起きてくれて良かったよ! 【此方側】まで落っことしたわ良いものの、途中狭間特有の波に呑まれに呑まれた挙げ句、バラバラのグチャグチャの粉々になったもンだから正直またやり直しかと「ちょッ、ちょっと待ってちょっと待って!!」

「ん? 何だい平凡さん」
 

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