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□初デート
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「〜♪」
涼太は時計台の前で
携帯を開きながら人を待っていた。
「まだかな♪」
そんなときだった。
「ねぇ、一人?
うちらと遊ぼ?」
おしゃれな女の子たちが
涼太に近付いてナンパする。
「悪いっスけど、
人を待ってるんスわ」
涼太はにっこりと笑って女の子たちに断る。
「いいじゃん!
楽しく遊ぼって」
なおも食い下がる女の子たちに
涼太は軽くキレた。
「俺は、彼女を待ってるんスわ。
分かるよね?」
涼太の目には怒りが浮かんだ。
「残念♪
独り身になったら遊んでよ♪」
女の子は全く堪えては居らず
さらりと酷いことを言った。
「絶対にあり得ないっスから!」
涼太は余裕の笑みで返した。
「ったく…。これで何人目っスか…?」