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□彼氏の資格
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「御神楽、
ちょっと来てくれねえか」
ドリンクを作っていた藍に
火神が話しかける。
「あ、うん」
途中だったが急ぐことではないので、
手を止めて火神についていく。
「どうしたの? 急に」
怪訝そうな藍に、
火神は向きあって言った。
「俺さ、お前のことが好きみたいなんだ」
「え゛?」
「お前が好きだ」
真っ直ぐな火神の告白に驚く藍は
言葉を失った上に、硬直してしまった。
そんな藍を火神は抱きしめて、
あろうことか、キスをした。
流石に全力で抵抗するが
火神の力に勝てるわけも無かった。
「ん…!!」
目を見開いてキスする火神を凝視した。
「嫌!!」
藍は火神の頬を平手打ちした。
「火神君の、馬鹿! 最低!」
藍は体育館へ走って行った。