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□「見られて困るものは、しまっておこう」
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「こんにちは! 黄瀬です」
今日は涼太の仕事も部活も無くて
一日一緒にいられる数少ない貴重な一日。
涼太は藍の家に遊びに来たのだ。
「涼太!」
藍は彼氏の来訪に胸を躍らせて、玄関で出迎えた。
「藍、来たよ♪」
涼太は藍の姿に嬉しそうに微笑んだ。
「上がって上がって!」
藍は家に入るように勧めた。
「お邪魔します」
涼太はそう言って家に上がった。
「いらっしゃい涼太君」
涼太は母からの評判もよい。
「お久しぶりです」
「本当に、久しぶりねぇ♪ ゆっくりしていって!」
母は涼太のファンでもあるからか、とても好意的なのだ。
「あたし、何か飲み物とお菓子持って行くから先に行ってて!」
「おっけ♪」
涼太は藍の部屋に上がる。机の上に大変な物があるとも知らずに。
「これ…」
涼太は驚いて思わず『それ』を開いてみる。