記念作品

□姫様9000人突破記念
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姫様9000人突破記念小説

作品・薄桜鬼SSL

キャラ・沖田総司


あの時。

僕たちは授業をサボって、屋上にいた。

陽射しも暖かく、絶好の日和である。

柔らかな膝の上に寝転がり、

膝枕をして照れている君は眼福で。

お昼を食べてお腹もいっぱい。


「幸せだなぁ…」


僕は流れる雲を目で追っていた。

すると、頬を真っ赤に染めた君が、

僕の瞳に映った。


「かーわいい」


君の熱い頬に、僕は片手で触れた。

するともっと熱くなって、そっぽを向かれてしまう。


「かわいいって、言っただけなのに」


僕は身を起こして小さな君を抱き寄せた。


「照れ隠し?

それとも、僕が…嫌い…?」


わざと落ち込んで君に言うと、

君は慌てて否定する。


「違う!

嫌いじゃないよ!」

「じゃあ、好き?」


にやりと笑って君に聞く。

君は、僕がこんな意地悪を言っても、

僕を嫌いにならないでいてくれる。


「好き、だよ」


時々、僕を嫌いになってしまうんじゃないかと思って、不安になる。

だからこんな意地悪を仕掛ける。

それでも君は変わらずに、好きだと言ってくれる。
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