MAIN 2
□一ヶ月記念日…忘れてない?
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「大丈夫かな…?」
藍はそっとアードライの部屋の扉をノックした。
「誰だ?」
アードライの声が返ってくる。
「藍だけど…今、時間あるかな?」
藍は遠慮がちに尋ねる。
「ああ。開いているから入るといい」
アードライの部屋のドアをそっと開ける。
「失礼します…」
藍は少し緊張しながら部屋に入る。
「すまないが、少し待ってくれないか?
この書類だけ終わらせたい」
「大丈夫だよ、
あ、紅茶淹れてこようか?
あたし…話が終わったら、
すぐに戻らないといけないから、
一緒には飲めないんだけど」
「そうなのか?」
アードライはそれを聞いて書類をデスクに置く。
「あ、いいの!
急ぐ用事じゃないから!」
藍はそう言って給湯所に向かった。