記念作品
□姫様7000人突破記念
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「あか…し、く…」
「名前で、呼んで」
「んっ!?///」
「め、い、れ、い、だよ」
「や、そんな、とこ…あっ…///」
優しく摘ままれて躰が跳ねる。
どうしてこんな事になったのか。
きっかけは、この一言から始まった。
「今日の部活は休みなんだ。
もしよかったら、俺に少し付き合ってくれないか?」
現在、私は、赤司君の家の、車の中。ちなみにリムジン。
手には良い香りのするダージリンティ。
「あの、赤司君…?」
「どうかした?」
隣に座っている赤司征十郎は、優雅に紅茶を飲んでいる。
「もしかして、この紅茶苦手?」
「そんなことは無いんだけど」
「そう?」
「うん。
あの、さ…」
語尾が小さくなってしまう。
「どこに、行くのか…教えて…くれる?」
征十郎はにこりと笑って答えた。
「着いてからのお楽しみだよ」
「えぇ…」
しゅん、と俯くと、征十郎が僅かに空いていた距離を一気に縮めてくる。