記念作品
□姫様8000人突破記念
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「絶叫マシンと、機体は違う。
そもそも機体は戦うためにあるのであって、
このような場所で楽しむための物ではない。
それに、どうして世の中の人間は、
わざわざ乗り物酔いしそうな激しい物に乗りたがるんだ!?」
一気に話したら、納まっていた気持ち悪さが戻ってくる。
「だって、面白いからに決まってるじゃない」
アードライは背中をさすられながら、呻いた。
「私には理解できない…」
「もしかして」
「?」
彼が遊園地に来たがらなかった訳が、少し分かった気がした。
「絶叫系がダメだから、遊園地に来るの、気乗りしなかったの?」
アードライはぎくりと体を強張らせる。
「…もう、ああいうのには乗らないよ」
「しかし、それではお前が…」
アードライは焦って空元気を出す。
「乗れないんだから、別の楽しいことしようよ」
「別の?」
怪訝な顔で彼女を見つめる。
「遊園地には色んなものがあるんだから」
パンフレットを開いて、色々例を挙げていく。