MAIN 2
□エルエルフ 長編小説・最終幕
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エルエルフは腰にタオルを巻いて、
一思いに扉を開けて中に入る。
「エルエルフ…」
##NAME4##はどうしたらいいのか分からずに、立ち尽くしていた。
エルエルフは、ふっと笑った。
「そんなことだろうと思った」
「な、なにがっ!?」
「なんでもない。
ほら、座れ」
##NAME4##を風呂用の椅子に座らせて、シャワーを持って、蛇口を捻る。
「お前…髪、長すぎないか?」
「そ、そうかな」
シャンプーでわしゃわしゃと頭を洗っていく。
「目、閉じておけ」
「は、はい…」
温かい。
お湯が泡を流す。
優しく髪に触れる指の感触が気持ちよくて、
##NAME4##は緊張を少しずつ解いていった。
その間も、意識が薄れる瞬間が何度かあった。
コンディショナーを毛先まで染み込ませて、流す。
「…終わりだ」
「ど、どうもありがとうございました…」
終わると緊張が戻ってくる。
##NAME4##は躰を隠すバスタオルを握り締めた。