MAIN 2
□アードライ 長編小説・第一幕
2ページ/3ページ
「…」
腕を引かれながら、わけも無く空を見上げる。
夜空には星が瞬く。
こんなにも喪失感を抱えているのに、
満たされていた昨日と同じように、光を放つ。
月の光が、前を歩いている軍人を照らした。
「どうして…」
そんな呟きをアードライは気づいていたが、
答えるわけにもいかず、黙っていた。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ