☆本編☆
□第一話:戦士覚醒
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満月の夜。
近藤吉宗は自身のサーカス団の見回りをしながら、得も知れぬ不安にかられていた。
いつもと同じはずの猛獣舎、倉庫、ステージ、練習場…。
最後は神の間にて近藤家に代々伝わる神様を拝んで見回りは終わる。
幼い頃夢見ていたサーカス団を自分が持つようになった頃、祖母から譲り受けた神像だった。
そこの頃の自分を忘れないようにと、近藤はいつもこの神を1日の最後に拝むことを決めていた。
いつもと同じ順序で見て回るが、何か違和感を感じてならなかった。
近藤が神像の祭られている部屋へ入った瞬間。
その違和感が何なのか、目の当たりにすることになる。
真夜中の暗いはずの部屋に、ひとしきり輝く神像。
それは昼間かと見間違うほどの明るさであった。
何かを近藤に伝えようとしている。
これは天命か、と近藤の頭によぎる。
近藤家に代々伝わるこの神の存在が何者なのか、ようやく分かる時が来る。
この神の光が近藤自身を包み込む頃には、近藤ははっきりと自分の運命を知った。
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真夜中。
誰もいないペットショップの中に怪しい光が灯っていた。
彼はネズミ達の目を覗き込み、その色を緑色に光らせると満足して店を出て行った。。
強靭は力を手に入れたネズミ達は、ガラスケージから逃げ出すと、怪しい光を追って行った。