AKATUKI

□傷つけさせないから
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「旦那…」



任務を終えたデイダラが、ようやく自分の部屋に戻ると、サソリは黙ってデイダラの方を見た。




「ー…ずいぶん時間がかかったじゃねぇか」







「…今回の奴はかなり強くてな…うん」









デイダラの腕には任務でできたと思われる無数の傷が刻み込まれていた。




息が荒く、表情も疲れ切っていた。







それでも、デイダラはサソリの前では笑って見せた…





「…どうした?その傷…」




「ああ…コレは、ちょっと油断しちまってな…うん」



デイダラは腕の傷を眺める。すると赤い血がみるみる傷口から垂れてきた。




早く止血しなくちゃな…。角都に治してもらおう…。そう思い、部屋を出ようとしたその時。




「…何所へ行く?」


「この傷…角都に治してもらいに行くんだ…血が垂れてきちまって…うん」




「…ちょっと待て」


サソリに呼び止められ、デイダラは部屋を出る足取りを止め、サソリの方を見た。



「何だよ?」







「…こっちへ来い」





そう言われ、サソリの方へと向かうデイダラ。


するとー…



「…っ!?」

不意に腕を引っ張られ、気づけばデイダラはサソリの腕の中にいた。










抱きしめられたのだー…


「ー…っ旦那っ?!」


「じっとしてろ…」





何が何だか分からないデイダラは、サソリに言われた通りただじっとしてた。







旦那…











そんなことされたらオイラは…





「旦那…オイラ…」






「目ぇ瞑れ…」








「……」



デイダラはサソリの言われるまま、黙って目を瞑った。



ー…旦那…






サソリが腕をきつく力を入れる度に、サソリの鼓動が動くのを感じられる。




鼓動が速い…




旦那も興奮してるのか…?





サソリの体温が直にデイダラに伝わってゆく。





旦那って人形だよな?


…人形ってこんなに温かかったか?うん?







「…人形に抱き締められるのは嫌か…?」






…えっ…?今のどうして分かったんだ…?





「旦那?どうして…」





「お前の顔見てらぁすぐに分かるっつーの…お前は顔に出しすぎるんだよ…」




サソリに考えを読まれていたデイダラはちょっと顔を赤らめて笑った。




まさか読まれていたとはな…うん。






「…っと、そろそろ行動に移すか…」




サソリは抱きしめていたデイダラの体を一旦離し、そのまま床に押し倒した。



「…!?旦那…っ!?」




「・・・」


サソリは床に押し倒したデイダラの上に覆いかぶらり、デイダラにキスをしたー…



「ー…っぅ!ふぅ…っはぁ…」




サソリの舌がデイダラの舌を絡み取り、デイダラの口からは呼吸が出来なくて苦しげな喘ぎ声が漏れる。



舌を絡めては離し…その行為を何度も繰り返し、ようやくサソリから解放されたデイダラは呼吸を整えることに専念していた。


「ー…はぁっ…はぁっ…だ、んな…」




「…はぁ…っ…興奮してきたか…?」




何を言ってるんだ…とは思っが、サソリとの行為に正直ノってきたデイダラはこくんと黙って頷いた。


「…もう…どんなに叫ぼうが止めねぇからな…」



サソリはデイダラが身体に覆っていたものをすべて取り払った。


白い肌…そして綺麗な肌…

そんなデイダラの裸体がサソリを更に欲情させる…







「ー…旦那ぁ…オイラ、恥ずかしい…」





「大丈夫だ…オレ以外見てねぇからな…」




サソリはデイダラの耳元で囁きながら、胸の突起を口に含み、愛撫させる。




その突起はすでに紅い象徴を見せていたー…




「あぁっ…はぁ…っんぅ…」



「デイダラ…お前、感じすぎじゃねぇか…?」

サソリは意地悪く笑うと、デイダラは潤んだ瞳でサソリを睨んだ。


「だ…んなっ…が…こんなに…っうぅ…!」


「…オレが何だ?」


「旦那が…っ!オイラをこんなに…っ!」



「オレのせいじゃねぇ…」


サソリはデイダラの脚の間に手を潜り込ませて、デイダラの秘部をぐっと掴んだ。


「あぁ…っ」

デイダラの喘ぎ声が高く響いた。







「…それに…この傷…」



サソリは、デイダラの腕を片手で持ち上げ、腕をじっと眺めている。


行為が一気に止まったデイダラは不思議そうにサソリを見た。




「旦那…?」


「お前…傷こんなに深いじゃねぇかよ…」

サソリはデイダラの腕の傷から垂れてる血を自らの舌で拭った。



「旦那…っ!」




ようやく全部舐め終ると、サソリはデイダラの方をじっと見た。



「こんな綺麗な身体に傷痕が残ったらどうすると思ってんだよ…っ!」
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