Another story
□第六章 別離
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米「…結構残酷だな。でも何でジュノーのときに目覚めたんだい?フランシスもそうだけど、他にも使用者になった人はいたんだろう?」
ル「あぁ。実はそれについては私にも分からないんだ。もしかしたら、私とジュノーが似ていたかもしれないな。」
米「君とジュノーが…(確かに似てる気がする。ユノールにもそっくりなんだぞ。)そうかもしれないな。」
ル「ほんとに長くなってしまってすまなかったな。そうだ。お前が本当に聞きたかったのは他のことだろう?」
米「え?…あ、そうだ!元の世界への戻り方!もし知ってるんだったら教えて欲しいんだぞ。」
ル「(こいつって忘れっぽいんだな(汗))あぁ。私が知っていることは全て話そう。元の世界に戻る方法は二つある。」
米「二つもあるのかい!?」
アル『それは俺も初耳だな〜(汗)』
ル「まぁ、そういうのが普通だろう。まず一つ目は二つの世界にある、五つの宝石が埋め込まれた本を探して読むこと。でもこれはかなり難しいな。」
米「え!その方法、俺がここに来たときのにそっくりなんだぞ!」
アル『そうなのかい?じゃあ、その方法の方が効率がいいんじゃ…。』
ル「いや。私の計算があっていれば、その方法は使えない。」
米「どうしてなんだい?」
ル「まぁ、簡単なことだ。お前の世界でどう手に入れたかは知らないが、この世界ではどこにあるのかがまだ分かっていないんだ。」
米「え!じゃあどうしてそのことを知ってるんだい?」
アル『それなら俺も知ってるんだぞ。昔からいわれてる、伝説というか、言い伝えの一つなんだ。』
米「なるほど。ルーナの生きていた時から、それは言い伝えだったのかい?」
ル「そうといったらそうなるが、あまり私の時代では、異世界の情報が入って来なかったからな。城の中にいなければ、情報を得ることは難しかっただろう。」
米「そっか。じゃあ、もう一つの方法はなんだい?」
ル「もう一つの方法は、ヴィエーグ帝国にある塔に、この世界の五つの宝珠を収めるんだ。」
米「それだけかい?もう少し大変なのかと思ってたけど…。」
ル「いやいや、充分大変だ。宝珠を全部だぞ?」
アル『じゃあ、宝珠を使用者からかりないといけないってことかい?』
ル「そうだ。使用者によっては借りられない可能性があるからな。」
米「…思ってた以上に結構大変なんだぞ(汗)」
ル「ま、本気で帰りたいと思うなら、頑張るんだな。」
米「そんな〜(泣)他人事のようにいわないでくれよ。泣けてくるだろ〜(汗)」
アル『あはは…。俺も消えるまでは手伝うからさ。』
ル「とりあえず、異世界への戻り方は説明したんだが、他に質問はないか?」
米「今のところは大丈夫だぞ。」
ル「そうか。じゃあ、そろそろ寝たいから、部屋に戻ったらどうだ?魔道師も心配しているかもしれないぞ。」
アル『確かに、もう日も沈んでるし。』
米「そうだな。じゃあ、もう行くよ。今日はいろいろとありがとうなんだぞ!」
そういってジュノーの部屋を後にした。